マンション購入＠初心者ガイド

購入決定後の代金

　購入を決めてから支払うべきお金には、マンションの代金と手続きにかかる諸費用があります。

　多くの人は、購入代金の大部分をローンを利用して支払うことになりますが、実際にローンを申し込めるのは売買契約が終わってからです。

　売買契約を結ぶにあたっては、代金の一部を手付金として、現金で支払う必要があります。また、物件によっては内金や中間金を支払うケースもあります。

　最後に、残金を清算して引渡しということになります。このとき、住宅金融公庫などでは、抵当権設定登記が済まなければローン契約が結べないようになっています。

　そこで、この間をつなぐために、一時的に民間からお金を借りることを「つなぎ融資」と呼びます。

各段階で支払うお金と性質

・申し込み証拠金

　新築マンションでは大抵、契約前に申し込み証拠金を支払うことになっています。一般的に５～１０万円程度。契約時に、手付け金に充当することになっていて、申し込みを取り下げる場合は返却されます。申込金を支払うときは、必ず預り証をもらうようにしましょう。

・手付金

　手付金は売買契約にあたって支払うもので、購入代金の一部に充てられます。手付金の額が、代金の１０％（建物が未完成だと５％）または１０００万円を超える場合は保全措置がとられます。そのとき、必ず保証書を発行してもらいましょう。

　もし、買い手の都合で契約をキャンセルする場合、支払った手付金は戻りません。（手付け放棄）

・中間金

　契約から引渡しまでの期間によっては、途中で中間金（内金、内入れ金）を支払うケースもあります。中間金の支払時期や金額は契約時に取り決め、契約書に記載されます。

・残金

　購入代金から手付金・中間金などで支払い済みの分を除いた残額を支払うことで支払い完了となります。大体、残金決済は引渡しと同時に行われます。